アクセスコストとは、

顧客が商品・サービスを購入するときに支払う「時間や手間などのコスト」のことです。

顧客は探す手間や時間、評価する手間や時間、比較検討する手間や時間、

購入するときにさまざまな経済的コストを支払っています。

商品・サービス提供する事業者はそのコストを意識せねばなりません。

当然これはマーケティング上とても重要です。品質面、サービス面で圧倒的な差別化が図れていれば

アクセスコストが高くとも顧客の支持は得られるでしょう。しかし、それほど差が無いのであれば、

商品・サービスを提供する側は(事業者)提供を受ける側(顧客)の

アクセスコストが低くなるような工夫をせねば、顧客は購入してくれません。

 

我々、コンサルタント業も同じです。「アポイントを取るのが大変、電話連絡が取りにくい、

メールの返信が遅い、事務所が駅から遠い、見積もりが遅い、ホームページが無い、得意(専門)がわからない、

価格表が無い、パンフレットが無い、名刺が名前だけで資格や専門が記されてない、契約までの手順がわからない、

作業依頼をどのようにすれば良いかわからない、中小企業診断士などの士業資格が何の専門だかわからない」など、

アクセスコストを高くするものはたくさんあります。これでは顧客も作業依頼するのが大変です。

独立したコンサルタントは、上記にどのくらい該当しているかチェックすべきです。(自分に言ってます)

 

例えば、主婦がお店に買い物に行くときに支払うアクセスコストを考えてみましょう。

主婦の人物像は、平均的な収入のサラリーマン世帯で、

パートタイマーで10時から4時まで近くの会社で働き、小学生の子供が2人、4人家族とします。

考えられるコストは、

・お店まで移動する時間とその交通手段

・お店がオープンしている時間帯を選択する手間

・購入したいものを探す手間と時間

・支払い決済方法が現金

・購入したものを家まで運ぶ手間

・買い物全体にかかる時間

などが考えられます。

顧客は自然と上記のようなアクセスコストを判断し、お店を選択しています。

商品・サービスで差別化が難しければアクセスコストが低いほうが選択される可能性は高くなります。

またこれは、差別化の要素にもなりえます。

上記の主婦は以下のような行動をとります。

・本当は大きなスーパーで買い物をしたいが、日々の買物は、会社の帰り道にある近くの商店街でする。

・自転車利用なので米などの重いものは商店街では購入しない。休みの日に車で大手スーパーに行き購入する。

しかし、内心は商店街の専門の米屋さんのほうがおいしいのではないかと考えている。

・八百屋、肉屋、魚屋などお店によって休日が違うので、ときどき思っていたものが買えないことが発生する。

手帳にメモして休みをチェックしている。

・商店街の小さなお店では、品揃えが少なく、購入したいもの(種類やサイズ面で)が無い場合がある。

急いでいるときは、いったん家に帰って車で大手スーパーに買物に行くことになる。

・ときどきネット通販も利用する。

・最近では、大手スーパーがインターネット購買をし宅配サービスをしてくれるので、

お試しに利用したことがある。 3000円以上購入すると宅配料が¥300(¥500が)になるので便利である。

 

大手スーパーでは車で行かねばならないというコストが発生するが、それ以外は概ね商店街より

アクセスコストは低い(大手はコストを低くする工夫をしています)と思われます。

商店街が衰退する原因として、この点も関係しているようである。

 

アクセスコストについて、次回へ続きます。